Q.頭痛と気圧は関係あるのでしょうか?
はい、とても関係あります。
山の上に行くと気圧が低くなります。そうすると、よくポテトチップスの袋なんかが膨らんでパンパンになっているのを見たことありませんか?
周りの空気圧が小さくなるので、閉鎖された空間(この場合ポテチの袋の中の空気)の空気が膨張してしまいます。
これが体の中でも起こったら大変です。気圧に合わせて脳血管が広がってしまっては大変・・ということで、その調整を自律神経が行ってくれているのです。
血管を収縮させたり、広げたり、あるいはお小水で水分だして、血液量を調整したり・・・。この調整が下手だと、頭痛になりやすいのだと思います。
だから、雨の前になると自律神経の調節がうまくない方は不調になりやすいんですね。
不調にも2タイプあります。
【タイプ1】
特に雨の降る前は調子悪い。頭が重い、帽子をかぶったみたい、もしくは帽子で締め付けられるような痛さ。
お酒を飲むと不調。乗り物酔いになりやすい。メニエールのめまいになったことがある。
このタイプは水の滞りでおこります。冷たい物の飲みすぎは厳禁!です。
【タイプ2】
脈打つみたいに痛む、雨の前は不調だがそれほどはっきりではない、頭痛前にチカチカ光が見える。
生理と関係して頭痛が起こることがある。
こちらは血液の不足が原因。漢方では、「肝」(漢方概念の「肝」です。肝臓も含まれますが、もっと広い意味を持ちます)の「血」の不足は、筋肉が引きつりやすくなる、と考えます。
実は血管も筋肉です。血管がつれると、心臓であれば狭心症。日本には冠状動脈(心臓に張り付いている動脈)の閉塞がないにもかかわらず、冠状動脈が痙攣して狭心症になられる方がたくさんいらしゃいます。
脳の血管だったら頭痛になるのではないかと思います。だから、血管が脈打つように痛む方は「血」が大切です。
漢方で言う血の不足は鉄剤で補えば良いというわけではありません。
生理の状態や、爪がわれやすくないか、ストレスがどうか、疲れはあるか・・などなど色々考えて薬を選びます。
この不足の方は胃腸の吸収力が弱い方が多いようです。吸収できないから、不足になる。
よく噛んで、緑のお野菜と赤味肉、魚をたくさん食べてください。
なかなか良くならないようでしたら、漢方薬の出番。水の滞りには頭痛には五苓散。血液不足には婦宝当帰膠がお勧めです。
Q.子供が風邪で熱を出してしまったのですが・・・
お子さんはいきなり熱が出たりするので、看病するお母さんは大変ですよね。熱が出ると、不安になると思いますが、日中はあまり解熱剤を使わず、寝る時に使うようにすると良いと思います。(日中は病院もやっているし、何かあったらすぐ行けますので。)
だいたい夜に熱が上がって来ますので、日中はなるべく解熱剤は使わない方が良いかと思います。
熱が高いと使いたくなりますが、熱の勢いがあるときはすぐにまた上がって来てしまいます。(この状況は、解熱剤を使うべきでない時に使ってしまった、ということ)
つらいけど、我慢して、一口づつでもいいので、お水を飲ませてあげて下さい。
熱が高いと夜間救急に行きたくなりますが、救急だと小児科の先生が居るとは限らないし、熱だけなら我慢して次の日に小児科に行った方が良い場合もあります。
熱性痙攣など心配なら、ゼリア新薬の地竜を、でなければ、宇津救命丸でも良いと思います。
調子が悪そうだったら早く寝かせてあげて、食べたくない!と、言ったら食べさせなくてもOK。
1日ぐらい食べなくても大丈夫ですし、むしろ、食べない方がエネルギーを身体を治す方向に使えるので効率的です。
特に胃腸が弱いお子さんは、無理に食べさせるのは逆効果。果物を少し、それも本人が食べられる分だけ食べさせてあげてください。ゼリーやアイスより果物をお勧めします。
中耳炎になりやすいお子さんは、抗生物質をよく飲む事になるので、腸内環境が悪化しがちです。
風邪を引いたな、と思ったら、インターパンチや涼解楽などを飲むと良いですよ。
中に入っている、スイカズラ(金銀花)に抗菌作用があります。なるべく、抗生物質を使わずにすめば、その方がいいですからね。